AKB48の第9回選抜総選挙というイベントで、須藤凜々花というヒトがスピーチで結婚宣言をしたということで話題になっている。それにたいして、会場の外にかけつけたという”都内在住の40代男性”のコトバが興味深い。
「あり得ない。これから頑張ってもらうために票を積んだファンが報われない」と激怒。
おなじ40代の者からいわせてもらうが、アイドルのファンなどというのは、報われなくてあたりまえなのである。そもそもアイドルのファンの報いというのはなんなのか。
もしあわよくば結婚が狙えるかも、という夢を見つづけられるということなら、それは現実を見ろとしかいいようがない。アイドルのファンで居つづけるのが、儚いものだというのは、40もすぎたニンゲンならわかっているはずなのだ。
だいたいいうまでもないが、アイドルがファンと一緒になる確率なんて、無いに等しい。そしてアイドルも歳はとる。歳をとるということは、アイドルであることの輝きすら加齢により失われていくということ。だからアイドル、すなわち偶像なのだ。
80年代におニャン子クラブというアイドルグループがいた。当ブログ管理人も当時中学生で、熱中していたクチである。ちなみに”会員番号36番”渡辺満里奈のファンだった。
ただ当時は中学生なので、使えるお金も限られるから、レコードは買わずにレンタルショップで借りて、カセットに録音して聴いていた。そして月曜日から金曜日まで、夕方5時前に家に帰って彼女たちが出演していた「夕焼けニャンニャン」を観る。
そのようなかんじのファンだったが、結局グループは解散した。各々のメンバーが活動を継続したりやめたりしていたが、ある一人のメンバーがあるときファンクラブ結成記念コンサートを開いた。
その約一か月後に、そのメンバーは結婚してしまった。秋元康の奥さんのことである。アイドルとファンなんていうのはそういうものなのだ。しょせんは秋元康みたいなギョーカイ人との超えられない結界があるのだ。今回は相手が一般人のようだけど。
別に”熱に浮かされること自体はいいとして、その熱が覚めたときに泣き言をいうのはよくない。特に40代以上。もういい歳なのだから。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。