Tsuneyoshi Kawasaki

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兄の尻ぬぐいをいつもさせられる弟【ドスカラス】

 プロレスはドキュメンタリーである。それ以上でもそれ以下でもない。つまり記録である。プロレスは八百長だとよくいわれるけれども、八百長な部分がなければ、プロレスは成立しないし、成立させるためにプロレスラーは強靭な肉体を保たなければならないのだ。

 

 なぜ強靭な肉体を保たなければならないのか。それは相手の攻撃を受けなければならないからだ。その痛さを表現するためだ。それがなければプロレスは成立しない。つまらなくなる。

 

 ミル・マスカラス。子どもの時分は、プロレス界のスーパースターであったが、プロレスの何たるかがわかってくると、強靭な肉体を持っている人ではあったが、”技を受ける”という面においてそこはダメだったなと今では思われる。

 


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 自分ばかり攻撃して相手の攻撃を受けないと相手の良さを引き出せないし、そうなってしまうと相手も良さを引き出そうとしない。試合がつまらなくなる。マスカラスはそういう意味で自己中心的なレスラーだった。

 

 その割を食ってしまうのが、弟のドスカラスであった。兄弟でコンビを組むと、負け役はいつもドスカラスだった。兄が自己中な人で申し訳ありませんとばかりに、相手の攻撃を受けまくって負ける。その悲哀もまたドキュメンタリーなのだった。

 

今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君のそばにいる。