KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

仮面ライダーの変身ポーズ

 いま東京メトロポリタンテレビジョンで毎週火曜日の18:30で「仮面ライダー」の再放送をやっていて、毎週録画予約をして観ている。”仮面ライダー”である。まじりっ気のない、元祖の”仮面ライダー”である。本放送は昭和46年スタートだ。

 

 昭和46年におきた出来事としては、マクドナルドの日本第一号となる銀座店がオープンしたり、世界初のカップ麺「カップヌードル」が発売されたり、炭酸飲料「スプライト」が発売されたり、森永の「小枝」が発売されたり…食べもんばかりか!

 

 第1話から観ていると、当初は変身ポーズがなく仮面ライダーサイクロン号というオートバイに乗っているときに、その風圧でベルトの風車を回しそのパワーで変身するというしくみになっていた。

 

 そのほうがいかにも仮面”ライダー”っぽいのだが、なぜああいう変身ポーズに変わったのか。じつはみなさんもごぞんじのとおり、仮面ライダーには1号と2号がいる。変身ポーズをはじめたのは2号からなのである。

 

 そもそもなぜ2号が誕生したのかというと、1号の藤岡弘、さんが撮影中にオートバイで転倒し大ケガをしてしまい、急遽代役を立てたからなのだ。そして2号の佐々木剛さんになったわけだが、佐々木さんはバイクの免許を持っていなかった。

 

 となるとサイクロン号に乗ったまま変身というのが不可能になる。それで代替案としてあの変身ポーズということになったのだ。そしてその変身ポーズは当時の子供たちのあいだで大流行とあいなったわけで、まさにケガの功名というヤツである。

 

 藤岡さんには悪いが、おそらく佐々木さんに代わっていなかったら、仮面ライダーも長く続かなかっただろう。当時の藤岡さん暗いのだ。それにくらべて佐々木さんのキャラの明るいこと明るいこと。あの能天気な笑顔と変身ポーズの存在が大きかった。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。