女性は男性よりもマウンティングが複雑

 マウンティングとは、サルがほかのサルの尻に乗り、交尾の姿勢をとること。霊長類に見られ、雌雄に関係なく行われる。動物社会における順序確認の行為で、一方は優位を誇示し他方は無抵抗を示して、攻撃を抑止したり社会的関係を調停したりする行為のことをいう。

 

 そして人間社会においてもマウンティングは存在する。もちろん実際に尻に乗っかってくるわけではない。広義な意味でだ。男性の場合は大抵、財力や権力の差を誇示してくるだけなので、マウンティングとしては単純であったりする。

 

 女優の剛力彩芽とスタートトゥデイの前澤友作社長に破局の可能性が取り沙汰されると、ネット上には“やっぱり…”との吐息まじりの書き込みが殺到する事態となっている。

「もう冷めてきた?」剛力彩芽、インスタ更新頻度に異変 - ライブドアニュース

 

 有名人との恋愛をSNSで公開してしまうというのも、自己顕示欲がなせるマウンティング行為で、前澤友作社長のそれは非常にわかりやすい。このサル…失礼、ヒトのばあいみずからの企業の宣伝もあるだろうけれども、結局はあふれ出て止まない自己顕示欲のあらわれなのだ。

 

 前澤さんふくめ私たちの世代は、まだこういうのが通用するのかもしれない。だがいまどきの若者のばあい、さほど恋愛というものにたいして拘泥していないし対抗意識も芽生えないような気がするのだが、どうだろう若者諸君よ。

 

 ちなみにネットでみかけるのは、剛力さんもマウンティングしているという意見だ。これは私も男性であるので正直わからない。そもそも女性の場合は、金を稼いでいるからといってマウンティングできるかというと、そうも言いきれない。

 

 女性のばあいは男性のそれよりも、金を稼ぐということにおいて多くの犠牲を払っているからだ。女性の”幸せ”というものは男性の私がいうのもなんだが複雑なのではないだろうか。まあ簡単に”複雑”というコトバでかたづけてしまっているのだが。

 

 もし剛力さんが若さゆえに、”お金持ちとお付き合いしてまーす”みたいなノリでマウンティングをしたとしても、その効果は脆く儚いものではないだろうか。ましてや芸能界という世界で積み上げてきたものもあるというのに、それもいっしょに崩れる可能性があるわけで。

 

 結局この2人をみていて感じるのは、女性は安易にマウンティング男子に乗せられないようにしないといけないということだ。前澤社長というヒトは才覚があって、自己アピール能力にも長けているけれども、そこ意外がサルっぽいのだな。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。