ハナシは変わって、月を周るということについて。月周回旅行というのは、何百億クラスの費用がかかるらしい。前澤友作社長ご本人の他、アーティストを何人か連れていくのだそうだが。
こういうハナシを聞いて、うらやましいかと聞かれると、実はそうでもない。強がりではなく、たとえもし前澤社長に”お前もタダで連れてってやるよ”といわれたとしても、丁重におことわりするだろう。
というのも正直言って怖いのだ。もちろんいまだに民間の有人ロケットで月を周回した実績がないということもある。もしこれが成功したならば、もしかしたら月を旅行するということが当たり前になる時代が早く来るかもしれない。
でも心の中で月というものに対して、神秘性を感じている自分がいる。もし肉眼で月の裏側と青い地球を見てしまったら、己の精神に異常をきたしてしまうのではないかと考えてしまうのだ。
つまり機械ならともかく、生身のニンゲンが踏み込むのは、いけない領域ではないか。地球に足をつけて、眺めるからいいのであって。なにしろ答は5年後。やっぱりわけあってダメでしたっていうのが、無難な落としどころな気がする。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。