今回の「タブレット純・音楽の黄金時代」は、先日の7月24日にお亡くなりになった作詞家、山川啓介先生の特集。山川さんはヒット曲連発というタイプではなかったけれども、インパクトの強い詞が多い印象がある。
だから”あの歌は山川先生だよ”っていうと”ああ!”となる作品が多い。ちなみに例をあげると、岩崎宏美「聖母たちのララバイ」だとか、ゴダイゴ「銀河鉄道999」などである。”ああ!”でしょう?どの詞もどことなく”説教クサイ”のである。山川先生ごめんなさい。
ちなみに山川先生は、日本テレビの青春学園シリーズものや、東映のメタルヒーローものの作詞も手がけている。両シリーズの代表的な山川作品を聴いてみると、なんとなく共通点がみえてくる。
もうこの曲を聴いただけで、駅のホームでパスしあう中村雅俊と生徒たちの絵が浮かんでくる。おのずと「先生!ラグビーが好きなんだろ?」「俺はおまえたちが好きだー!」というセリフがリフレインしてもう涙という名の心の汗が。
あえて宇宙刑事ギャバンではなく、2番目のシャリバンをチョイスしてみた。この作品はとにかく主人公を演じた渡洋史さんのアクションがみものなのだが、それを盛り上げる”男・強さ・優しさ”に”力・勇気・輝き”という歌詞。これぞ山川ワールドである。ヘイボーイ!空をみろ!うつむかないでさ!
まあ青春学園シリーズもメタルヒーローシリーズも、歌詞がとにかく暑苦しい。でも好きなんだなあその歌詞が。また本編も本編で、正義も悪も身体を張ってアクションしていて、熱は歌詞の世界観に負けていないし。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。