もうそれは一択。
あのねのねは清水国明さんと原田伸郎さんのコンビで、筆者の幼少期のころまでは歌をまだ歌っていた。この「ネコ・ニャンニャンニャン」という楽曲は昭和54年に発売された歌で、筆者は6歳であった。
当時クラスや住んでいた団地の子どもたちの間でも流行っていて、よく真似していた。その他にも「パンツ丸見え体操」などあって、いたって下らない歌ばっかり歌っていたのだが、それが子どもごころによかった。
しかしいつの間にか歌の方はフェードアウトしてしまって、司会業にあのねのねはシフトしていった。フジテレビでやっていた「ものまね王座決定戦」もその一つ。ものまね四天王の全盛期で、弟とテレビにかぶりついて観ていたものだ。
いまでも印象に残っているシーンがある。素人が出るものまね番組があって、出場者の一人にイタコのおばさんがいた。力道山をのり移らせてファイティングポーズをしたり、いま思えば下らないっちゃあ下らない芸であったのだが。
そのおばさんは、その他にもバラエティに出ていて顔を知られていたのだが、ある日の番組で清水さんが、おじいさんを呼び出してほしいと頼んだ。おばさんはおじいさんを“のり移らせ”清水さんに愛のこもった言葉をかけた。
イタコのおばさんが話終えた後に清水さんが一言。
じいちゃんまだ生きてる
ワルだ(笑)
イタコのおばちゃんとはその後ブラウン管で出会う事はなかった。清水さんがやらなかったら、おそらく上岡龍太郎さんがもっとひどい目に遭わせていただろうから、これでよかったのかもしれないが。
都知事選に話は戻って、選挙に出るというのは、清水さんも《終活》にシフトしたんだなと思われた。芸能人って、政治色がついてしまうとテレビなんかで使われなくなるっていうし。
それでも勝ち目のない勝負に出るというのは、きっとそういうことなのだろう。大事なこと忘れてた。都民じゃなかった。投票権ない。なので心の中で応援しよう。というわけで。
今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君のそばにいる。