Tsuneyoshi Kawasaki

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ざこば師匠といえば

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 思い出すのはウイークエンダーである。ウィークエンダーという番組は、土曜の夜遅くに日本テレビで昭和50年から59年ごろまでやっていた。下世話なニュースを再現フィルムで伝える今では絶対に放送できない番組であった。

 

 なんでこの番組を子供の頃に観ていたのだろう。毎週は観ていなかったはずだけど。親が観ていたのをチラッと見たのかもしれない。親に早く寝ろとか言われながら。でも今思うと、漫画家の加藤芳郎さんが司会をやってて、インテリジェンスも感じる作りだったように思う。

 

 各事件ごとに、あらましを伝えるレポーターがいて、ざこば師匠はその一人であった。当時は桂朝丸という芸名だった。いつも「えらいこっちゃでっせー」ではじまるのがお決まりで。

 

 師匠は噺家になる前に大変苦労された人で、そういう人が伝えると、下世話な話題にも味が出てくる。情があるのだ。取り扱われるニュースは、殺人事件だとか、性犯罪とか、興味本意だけで観てはいけないものだからこそ、伝える側の情って大事だ。

 

 そんな事を師匠の訃報を聞いて考えた。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君のそばにいる。