KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

阿鼻叫喚の立ち食いそばに思われる


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 電車の乗り過ごしというのはよく聞く。逆に“乗り足らず”という経験、みなさんには、ないだろうか。つまり目的の駅より手前で降りてしまうということである。

 

 今回、僕の場合は東京から乗ってきて、電車のなかで熟睡していて、ハッと目が覚めたらそこが辻堂駅だと思って急いで降りてしまい、実は一駅手前の藤沢だった。というわけだ。

 

 藤沢駅もよく利用するのだが、ホームに小さな立ち食いそば屋さんがある。階段の下にあって、椅子もない本当の意味での立ち食いのお店なのだが、つゆが甘めで、おいしいのだ。

 

 僕は駅のそば屋さんでは、温かいかき揚げそばばかり食べている。夏も冬も関係ない。むしろクーラーのきいた中で温かいそばを食べるのが好きなのだ。なので外の券売機で券を買って中に入った。

 

 そしたらクーラーが壊れていて、店内は灼熱のような暑さになっていた。この中で熱々のかき揚げそばは厳しい。券売機が店の外にあるという孔明の罠であった。

 

 それでもスープ一滴も残さず平らげた。大汗をかきながらも。これはこれで味わいがあった。

 

 それにしても店員のおばちゃんは大変である。それを考えれば、どうってことないことであった。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。