KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

歌い手が良くて作詞作曲したヒトがよくてレコード会社が頑張っても売れるとは限らないそれが歌というもの【夏しぐれ】

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 この画像は、いまでも活躍している、とあるロックバンドの昭和40年代後半に撮ったであろうプロマイドである。こうしてみると、2人はいまでも面影が残っているけれども、もう2人は誰?状態である。

  



 今週のタブレット純さんのラジオ番組「音楽の黄金時代」の特集は”夏の歌”ということで、この「夏しぐれ」が流れていた。そう。なにを隠そう、プロマイド写真の4人の正体はアルフィーなのであった。

 昭和49年のデビュー当時は、”アイドルフォークバンド”だった彼ら。ちなみに左上のヒトは三宅康夫さんといい、デビューの翌年に家庭の事情で脱退した幻のメンバーである。

 この夏しぐれという歌はデビュー曲で、作詞は松本隆で作曲は筒美京平というゴールデンコンビである。とてもいい歌なのであるが、これがまったくといっていいほど売れなかった。

 それからというもの、もう1枚シングルを出したあと、レコード会社との契約も解除となってしまう。鳴かず飛ばずの時代を経て、再デビューをはたしたのは昭和54年。そして「メリーアン」が大ヒットしたのが昭和58年であった。

 いまとなっては、すべての作詞作曲を、リーダーの高見沢俊彦が担当し活躍しているのだが、そんな彼らも、むかしはこうしてヒトの作った歌を歌っていた時代があったのだ。なにか感慨深いものがある。

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸が続く限り、僕は君の傍にいる。

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