電車の人身事故に思われる

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 仕事にむかうために電車に乗っていたら、「急停車します、ご注意ください。」の車内アナウンスとともに、電車が急停止した。しばらくしたのちに、車掌さんのアナウンスが入り、人身事故があったと知らされる。

 

 もうほんとうに駅は目の前だった。当ブログ記録者は、ひとりで乗っているからあれだが、数人で乗っているヒトのなかには、ふざけんなよとか、勘弁してよみたいな声も聞こえてくる。多数の緊急車両が来るのがみえた。

 

 事故があったのは、乗っていた上り方面ではなく、反対の下り方面だったので、十数分後に駅に降り立つことができた。そして事故のあった地点を遠巻きに眺めていた。現場の雰囲気で死亡事故であることがわかった。

 

 その後1時間ほどで運転は再開したのだが、それを後に知った職場にいて思われたのが、1時間ほどで運転再開してしまうもんなんだなということだった。ヒトひとりがお亡くなりになったというのに、なんと迅速で事務的処理なのだろう。

 

 ヒトの死には三人称のタイプがあって、”I(自分)””You(自分に近いヒト)””It(それ以外のヒト)”というのがあって、人身事故で亡くなった方の死は、まさにItのそれであった。

 

 多くのヒトに文句を言われて、あまりにも忍びなかったので、つい現場を観にいったのだった。ちょっと”You"の死に近づけようとしたのだ。年末が押し迫るなか、このヒトはどのような気持ちで死にむかっていったのかを考えたのだった。

 

 今日のところはこれまで。ごきげんよう。この呼吸がつづくかぎり、僕は君のそばにいる。