KOTOBASM

頭の中にある思想は言葉ではない。映像でもない。いうなれば《もやもや》である。その《もやもや》を手先を使って記録することではじめて言葉になる。

昭和コラム

みなし児のバラード

子どものころ、アニメのタイガーマスクが大好きだったんだ。あのころは昭和40年代のアニメの再放送をよくやっていてね。その影響でマンガも読みだしてさ。あしたのジョーも好きだし、もう梶原一騎チルドレンなのだよ。

傷心

クリスマスイブにラジオを聴いていたんだ。特集は”一人ぼっちのクリスマス。そこでリクエストされたのがこの曲だったのだけれど、ぶっちゃけなぜにリクエストした?ってぐらいの衝撃的な歌さ。

ニッセイのおばちゃん

つい先ごろ、男性4人のボーカル・グループ、デューク・エイセスが解散された。名前を知らない人でも、”京都~大原~三千院~♪”という歌のフレーズは聴いたことがあるのではないかしら。

日本国有鉄道「ディスカバー・ジャパン」

国鉄からJRになってはや30年。この「ディスカバー・ジャパン」のコマーシャルを観ていると、日本国有鉄道だったころと、民営化されたJRになったいまではずいぶんと様変わりしたね。

チェルシーはメルヘンの味

明治チェルシーは、昭和46年に発売されたキャンディー。いまでは定番商品だけど、当時の日本においては、まったく新しいタイプのキャンディーだったんだ。スコットランドの伝統的な製法でつくられたスカッチキャンディーというのだよ。

この頃はまさかボブ・デュランがノーベル文学賞をとるなど夢にも思わなかっただろう

こないだいつものようにラジオを聴いていたら、ガロの「ロマンス」という歌が流れたんだ。知っているかい?たぶん歌を聴いたら思い出すのではないかな。番組の中で、12月9日がメンバーの1人堀内護さんの命日だと話していたのさ。

そこにはただ風が吹いているだけ

であって決して”そこには田中星児がついてくるだけ”ではないからね。これははじだのりひことシューベルツの「風」という歌の一節。そしてリーダーのはしだのりひこさんがこないだお亡くなりになったね。

世界は二人のために

いつものようにラジオを聴いていたら、この曲が流れてきたんだ。「世界は二人のために」は、佐良直美さんのデビュー曲であり、昭和42年のレコード大賞新人賞受賞曲でもある。

あなたのその横浜は横浜であるけれどもブルーライト・ヨコハマではないのでは

今週のラジオ日本「タブレット純 音楽の黄金時代」は、1968年11月のヒット曲特集。1968年(昭和43年)は、タブ純さんのいちばん好きな時代なのだそう。昭和43年といえば、あの有名な3億円事件がおきている。

テレビのない家族【TVスクランブル】

『久米宏のTVスクランブル』は、1982年から1985年まで、20時から日本テレビ系列で放送されていた、生放送の情報バラエティで、当時好きで毎週観ていた番組である。

忍風カムイ外伝

48年前にはじまったテレビアニメ「サザエさん」であるが、むろんその前番組というものが存在する。それが忍風カムイ外伝である。原作は白戸三平。いわば名作であるのだが・・・

君は堀江淳を知っているか

僕にとっての懐メロというのは、現実逃避の一環なのだとおもう。逃避しっぱなしなのは困りものだが、小休止としての逃避というのはあってもいいかなと。いまより純真だったころに還って、また現実に戻るのだ。

轟二郎がどうボケてくれるかそれが問題だった【びっくり日本新記録】

前回の記事で「鉄腕ダッシュ」の時間帯に「素晴らしい世界旅行」がやっていたと記したが、それは後半の30分のハナシである。では前半30分はなにをやっていたのかというと、関東圏においては「びっくり日本新記録(1975~1985)」であった。

サザエさん症候群

日曜日の夕方から深夜に「翌日からまた通学・仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状のことを俗称で「サザエさん症候群」という。

あしたがすき【キャンディキャンディ】

子どもの時分、キャンディキャンディというアニメがあって、毎週観ていた。それだけではなく、単行本も全9巻持っていた。小学生のころは、少年漫画のみならず、こうした少女漫画も読んでいたのだ。

おやじ涅槃で待つ

「涅槃」とは仏教において、煩悩を滅尽して悟りの智慧(菩提)を完成した境地のことをいう。昭和58年、「おやじ涅槃で待つ」という遺書を残して自死をとげた俳優さんがいた。その名を沖雅也さんという。31歳という若さであった。

鈍牛と呼ばれし男

昭和55年。当時、小学校2年生だったので、政治などというものはまったく知らなかった。けれども新聞やテレビをみて一大事だというのはわかった。日本の偉い人が亡くなったのだから。

洗練されし狂人 ~昭和の政見放送~

選挙期間まっただ中の今日この頃であるが、僕は棄権する。政治というか、選挙に投票するという行為じたい、独自の哲学を持っているニンゲンにとって、無意味なものであるからだ。

愛の奇跡

ヒデとロザンナの出門英さんが亡くなってから、はやいもので27年になる。最近は男女デュオということばもあまり聞かれなくなった。むかしはそれこそたくさんいたものだが。

みっちゃんみちみち

みなさんはこのような歌をご存じだろうか。 みっちゃん みちみち うんこたれて紙がないから 手でふいてもったいないから たべちゃった

”指スマ”のかけ声について

「指スマ」というのは、複数人で行われるゲームの一つで、参加者が自身の手のひらを向かい合わせにして握りこんだ状態から、掛け声に合わせて一斉に親指を立てた数を「親」が当てるというものである。

また今年もこの時期がやってきた【太田裕美・九月の雨】

この独特な大人の雰囲気。歌の題名を紹介するテロップの手書きのかんじ。バックバンドの譜面台に記された”8”というフジテレビの当時のロゴ。いかにも昭和なあのころのテレビである。 というわけで9月である。夏の暑さもひと段落したかんじで、なぜかしらな…

時代おくれの男になりたい【河島英五】

もう四十も半ばに近づいてくると、浮ついてはいられないとつくづく感じる。四十の歳は不惑というけれども、僕はまだまだ惑わされてばかりだ。ほんとうにもう歳も歳なのだからと、わかってはいるのだけれども。 僕はこの河島英五さんの「時代おくれ」という歌…

青春学園シリーズとメタルヒーローシリーズ【山川啓介】

今回の「タブレット純・音楽の黄金時代」は、先日の7月24日にお亡くなりになった作詞家、山川啓介先生の特集。山川さんはヒット曲連発というタイプではなかったけれども、インパクトの強い詞が多い印象がある。 だから”あの歌は山川先生だよ”っていうと”…

かわいそうなカール【刑事犬カール】

子どものころ好きだったドラマのひとつが「刑事犬カール」であった。この作品は昭和52年9月から53年の6月まで、月曜の19:30にやっていた「ブラザー劇場」のドラマである。

もう仮面ライダースーパー1とかどうでもいい【妖怪王女】

いまや毎年あたらしいライダーが登場するようになったが、僕が小さいころは仮面ライダーシリーズは休止していた。その他にも当時は実写ヒーローものはやっていたのだが。よってリアルタイムで観たのは、”スカイライダー”と”スーパー1”のみである。

いまの戦隊ヒーローのレッドってあどけない【いまの戦隊ヒーローものにおもう(後編)】

本題に入る前に、前回の記事でキュウレンジャーに巨大ロボがないと書いてしまったが、ちゃんとあった。訂正してお詫び申し上げる。よくみてなかっただけだ。みてなくててっきりおもちゃ業界が不景気でCM出せなくて、巨大ロボも必要なくなったと。

”不謹慎”を凌駕するほどの美しさ【「サムライ」沢田研二】

いまいちど”ジュリー”という存在を噛みしめてみたいと思う。ときは昭和53年になってまもなきころ。場所は新宿河田町のフジテレビ。このころのジュリーはまさに絶頂だった。

最低ジョンレノン番外編【ある超有名歌手によって辻堂でそれははじまった】

僕は神奈川県の藤沢市というところに現在住んでいて、最寄りの駅は、東海道線の辻堂駅である。東京からはちと遠く、電車賃が片道1000円以上かかってしまうが、自然がそれなりにあって、とても気に入っている。もう東京にはおそらく棲めないだろう。

キャンプファイヤーといえばフォークダンス【ジェンカ】

そしてフォークダンスといえばジェンカである。うむ異論噴出だ。そもそもフォークダンスとはなんなのか。ひとことで説明するならば、世界各国にある土着の踊りの総称であり、ジェンカはフィンランドの曲である。